日本の食糧自給率回復のために必要なこと
自民党の加藤紘一氏のオフィシャルサイトに、このようなコラムがありました。
――食糧自給率って何だろう。実は私は、「食糧自給率とは1、8、15だ」という変なことを考えています。
つまり、とうもろこしを人間がそのまま食べると「1」のとうもろこしエネルギーは「1」として体に吸収されます。しかしそれを豚に食べさすと8分の1のエネルギーしか人間にはきません。
もっとも、おいしい豚肉ってものに変わってるわけです。牛肉の場合には「15」のとうもろこしを食べさして、「1」の肉のカロリーが手にはいるというものです。
言うなれば、穀物の使い方にしてみれば、牛肉は15倍の贅沢、豚肉は8倍の贅沢、にわとりは4倍の贅沢、卵は2倍。値段もその順番で高くなってます。
今、日本の食糧自給率が低いのは、この酪農畜産物、つまりごちそうを大変多く食べるようになったからです。そして、天ぷら、コロッケなどの揚げ物をいっぱい取るようになったからです。
昭和40年の頃、我々は肉はほとんど食べられませんでしたし、それから天ぷらも何度も何度も油を使った焦げ茶色のものでした。日本人の食料が世界中から穀物を買って、贅沢なものになっているんです。
でも基本的自給率、つまり日本ではごはんに味噌汁、納豆、豆腐、さんまの開きにいわしの丸干し、こういうものはしっかりと作っておかなきゃならん。
――日本で自給率を上げればいいじゃないかという声が消費者も含めてあちこちから一斉に出てきていますが、実際にはそう簡単な話ではありません。
もし私たちが、昭和40年頃の質素な食事(ごはん、味噌汁、納豆、豆腐、サンマの開き、月に1回くらいの肉食といった内容)に戻れるのであれば、今でも日本の自給率は74%くらいになります。
その代わり、豚肉も霜降り牛肉も、滅多に見られません。みなさんは、そのような食卓の実現を目指して戦略を考えてほしいと思うでしょうか。
「世の中は複眼思考で考えなければならない」と加藤氏も言われていますが、全くその通りで、とくに食糧自給の問題に関しては全体的な視野で考えなければいけないと思います。
昭和40年代、私は東北の農村に住んでいました。あの当時の野菜は、キュウリも茄子も、今とは比べ物にならないほど甘くておいしいものでした。
今は農家の数も減りましたが、家庭菜園をやって自分で食べる野菜を作る人も当時と比べると激減しました。
そのため今の農家は、年間を通して大量の農産物を、安くスーパーに供給しなければならなくなりました。そういう世の中の要求に応えるために、ハウス栽培や農薬が必要になったのです。
ところが、そのようにして大量生産された今の野菜に含まれているビタミンやミネラルの量は、昔と比べると種類によっては何十分の一にまで減っているといいます。
加藤氏はカロリーの問題だけを指摘されていますが、ビタミンやミネラルを考えると現代日本人は肉から栄養を補給しないと不足するのです。
日本で食糧自給率を上げるためには、日本人の意識が昭和40年代以前まで戻らなければいけないと思います。
小さくてもいいから各自が畑を所有して、自分が食べる野菜ぐらいは自分で収穫するということです。足りない分だけ、農家やスーパーから買う。曲がったキュウリも食べる。
そうすると、大量生産するために農家が農薬を大量使用する必要もなくなりますし、昔のように甘くて美味しいビタミン、ミネラル豊富な野菜が食べられるようになると思います。


ミクシィから来ました、スイングと申します。
メルマガも毎回楽しみにしております。
加藤氏は政治家としてはあまり好きになれませ
んが、ご紹介頂いた一文には一理あると思いま
す。
穀物は極力そのまま食べるべきと考えます。
家畜に与える分をすべて人間に与えれば、どれ
だけの人が餓死せずに済むか。バイオエタノール
燃料などとんでもない話だと思います。
先般仰られていたように、肉食をいますぐ無くす
ことはできませんが、いずれ無くなるべきものと
思います。
食料事情への意識だけでなく、総合的な文明の
レベルが昭和40年代まで戻るべきではないで
しょうか。
このまま途上国が発展を続け、先進諸国と同じ
レベルに達すると、地球の資源はカラカラになって
しまうでしょう。
かと言って先に資源を取得して発展を果たした
先進諸国が、これから発展を遂げようとする途上
国に対して文句を言える筋合いはありません。
やはり先進諸国が率先し、文化レベルを昭和40
年代に戻す(できれば科学技術の水準はそのま
まで)必要があると思います。
投稿: スイング | 2008年7月 5日 (土) 23時04分
市場に出回っている今の野菜は不自然なものばかりです。
品種改良も良くないと思います。
また、野菜を作るために大量の石油が使われています。(ハウス栽培の燃料、ビニールハウス、化学肥料)
だからと言って農家を批判することは出来ないと思います。野菜ぐらいは自分で作って農家の苦労も体験しないといけないと思います。
私たち自身の意識が変わらなければいけないのでしょう。
投稿: Sakura | 2008年7月 7日 (月) 16時46分
食料自給率って、食生活によって変わるんですね。
何か贅沢な物を食べてメタボになり、そのためにジムに通う。
何か矛盾していませんか。
私達が、もっと質素な生活をすれば良いと思います。
投稿: Kei | 2008年7月20日 (日) 11時45分