土地は国有とすべき
私は、土地は私有財産とせず、すべて国有とすべきと考えています。
国有とすることによって、生活していくために最低限必要な土地を、すべての人々が使用できる制度をつくるのです。
このようなことを言うとすぐに共産主義だと批判する人がいるのですが、食糧問題、貧困問題、環境問題、平和問題など現代が抱えるあらゆる問題を解決するためには、私は資本主義でも共産主義でもない新しい社会の仕組みを創っていく必要があると思います。
もし、「あなたには空気の所有権がありませんから、今日から空気を吸ってはいけません」と言われたら、あなたはどうしますか?
その空気と同じように、土地すなわち地球というのはすべての生命(人間と動物を含めて)に対して大自然から平等に与えられているものなのですから、人間の力関係で特定の誰かが独占したり、ある人には使用させないということは許されないものです。
もともと国境を含めて土地の境界というのは、陣取り合戦の奪い合いの結果で地球に引かれた線であり、そもそも地球は誰がこしらえたものでもありません。
では、今の日本ですでに私有地となってしまっている土地をどうやって国有にしていくのか? という現実的な課題に突き当たります。
急激な改革をしたら、不動産会社や銀行がどんどん潰れてしまうでしょう。
そこで当面は、暫定的に一部私有地を残しながら改革していくしかないと思います。
たとえば、新規取得後50年未満の土地は私有を認め、取得後50年以上経過した土地の所有権は国に移管するようにし、2年契約更新の借地権とする。
そして使用されておらず荒地になっている土地、廃屋だけが建っていて誰も住んでいないような土地は行政の判断で借地人を変更する。
使用者が国に支払う地代(固定資産税の代わり)の額は、その人の所得によって変動させる。
働くことのできる体力があって仕事が無く所得の全く無い人に対しては、国は農地を貸与する。
これでも課題はいろいろと出てくるかと思いますが、様々な政策を複合することによってクリアしていかなければなりません。
土地は空気と同じであるという考え方を、常に基本にして考えていくべきではないかと思うのです。
そして、他の仕事を持ちながらでも良いのですべての人が農地を持って畑を耕し、自分で食べる食糧をある程度自給できる社会をつくる。
そうすれば、様々な社会問題が解決していくのではないでしょうか。

